『ある一線で』


去年よりも 足が軽い
視界を遮る人たちが
同情するように肩をたたく
身を任せるように坂を下る


いつの間に 俺は 頂上を過ぎた?



振り返った時に見た空は
描いてたよりも鮮やかで
予定よりずっと遠くにあった


ちょっと まってくれ
俺はまだ登っていたいんだ
まだまだ 登り足りないんだ




「いい加減、大人になれよ」と


誰かが肩に力をかける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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