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Gallery 21 (01/17) Next / back to menu


枝も葉も
失った木は

ひどく寂しく見えるだろう

真っすぐに上を目指すその姿勢も
大地に力強く張った根にも

誰かが注目することはない


皆が見るのは
独りで立つその寂しさと
枝を切った痛々しい傷口だけ


独りでも生きれるのだと
妥協を許さなかった男の姿は
きっと そんな木よりも寂しく 儚い


夢と向上心だけあればいいのか?


いや それと同じくらい大切で
捨てられないものがあったはずだ


「俺は幸せだ」という言葉を
聞いてくれる人が側にいないのは

やはり「幸せ」とは呼ばないだろう

 

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